第15回 GICセミナー

Design Thinking 最前線〜黙して語らず、木(もく)して語る〜
未知の課題を発見し解決する「日本全国スギダラケ倶楽部」とデザインメソッド

日 時 2018年 10月 26日(金) 18:30 - 20:00
場 所 大学院芸術工学研究院 5号館3階531教室(Map09)(九州大学 大橋キャンパス
講 師 九州大学グローバルイノベーションセンター 客員教授
[パワープレイス株式会社 リレーションデザインセンター シニアディレクター]
若杉 浩一 氏
講 演
概 要

日本全国スギダラケ倶楽部は2004年に設立されたデザイナー主導型ものづくり社会革新事業のプラットフォームです。その設立を先導した若杉浩一氏は旧九州芸術工科大学工業設計学科OB(13期生)として、この活動を「戦後の植林によって杉だらけになってしまった日本の山林をやっかいもの扱いせず、材木としての杉の魅力をきちんと評価し、産地や加工者、流通、デザイン、販売など杉を取り囲むシステムを結びつけることで、杉をもっと積極的に使っていこうじゃないか!という運動です。つまり、これからは山じゃなくて、街や住まいを杉だらけにしていこう!ということです。もちろん、ただダラダラと日本全国杉だらけにするのではありません。クオリティの高い、愛情のこもった、杉ならではのモノたちを世の中に広く行き渡らせよう、というプロジェクトです」と語っています。そのため「忘れていた気持ちの良い空間、ほっとする空気、楽しく幸せな人々の表情。記憶に残っていく風景や思い出。まちや人が自然に歳をとり、時とともに味わいのますことのすばらしさ。そして最も大切な人と人の信頼関係。そんなあたりまえの基本をもう一度取り戻し、守っていくための手法として、我々は杉との関わり方にその可能性を感じ、その実現のための努力を惜しまない」と高らかに歌い上げました。このたびの講演会では、デザイナーの立場から困難な社会的課題に挑戦する必要があること、さらに分析でとどまることなく社会的解決へ至る態度と覚悟が必要であることを示唆します。世界に台頭してきたDesign Thinking(デザイン思考)をけっして声高に語ることなく、身近な杉という木材への愛ある介在を契機にお伝えいただくことで、私たちが喪失しかけていた何気ないものをデザインの発想を通して再評価し、統合的な解決へ導く未知なる道の歩み方を示すものです。次世代デザイナーのプレゼンス(社会的存在感)はかくあるべし、とも言える若杉氏のおもしろすぎウエットとウィットに溢れた話芸をどうぞご堪能ください。

世話人 九州大学大学院 芸術工学研究院 教授 藤原 惠洋
九州大学大学院 芸術工学研究院 教授 兼
九州大学グローバルイノベーションセンター 副センター長・教授 尾本 章
定 員 70名(先着順)
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