ご挨拶

オープンイノベーションによる新産業の創成を目指して

中島寛センター長

本センターは、2016年10月1日に、産学連携センター(KASTEC)からグローバルイノベーションセンター(GIC)に改組されました。GICの初代センター長は、本学の理事・副学長(研究、産学官連携担当)である若山 正人先生でした。その2代目として、私こと、GICの中島 寛が、2018年4月よりセンター長を拝命しました。GICの発展に全力を投入する覚悟です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

産学官連携の重要性は、我が国、ひいては世界から新技術・新産業を生み出すための活動として、世界共通の認識事項です。科学技術の発展を顧みれば、学問に裏付けられた技術が本物であり、このような技術しか生き残っていません。また、新技術創成の過程で生み出される基礎学問は、人類の共通財産になると共に、学生さんや若い企業の皆さん等の人材育成等にも大きく寄与します。その意味で、産学官連携の仕組みを上手く構築し、次世代の新産業に必要な技術を生み出すことに大きな期待が寄せられています。

本学では、1994年に民間企業に対する窓口として先端科学技術共同研究センターが設置され、1999年にリエゾン部門とプロジェクト部門からなる大規模センターへ拡充、2003年に九州芸術工科大学との統合に伴うデザイン総合部門の増設とKASTECの設置、そしてGICへと変遷しています。私は、1994年に工学部から先端科学技術共同研究センターに移り、それ以後の24年間、センター専任教員として産学官連携活動に関わってきました。産学官連携のスタイルは時代の要請に沿って大きく変わってきました。

近年の科学技術基本計画では、イノベーションの重要性を全面に掲げ、研究開発の重点化を従来の分野に基づくものから課題解決を目指したものへと大きな変更がなされています。GICでは、産業界との共同研究・技術開発はもとより、オープンイノベーションに基づく産学官連携の推進をミッションとしています。オープンイノベーションという言葉は、いろいろな所で聞きますが、人によってその考え方・定義が異なるように思います。GICでは、そのモデルとしてKOINE(Kyudai global Open Innovation Network Engine)を提案し、それに沿った新しいスタイルの産学官連携を構築したいと考えています。そして、その活動・スタイルを全学に波及させること、これが学内におけるGICの役割と考えています。

KOINEとは古代ギリシャで使われた “共通言語” (lingua franca)がその語源です。KOINEというプラットホームでは、国内外の地域や組織の種別・大小・歴史によらず、また研究開発分野、活動領域の異なる様々な言語・目的・夢を持つ人々が、自由闊達な議論や交流を通じて理解や目標を共有し合い、様々な課題や研究領域に取り組み、イノベーションの創出に挑戦します。

本学の研究・産学官連携推進支援の要である学術研究・産学官連携本部との協力や本学が進めるアントレプレナーシップ教育との有機的な繋がり、GICでは、ベンチャーや新産業の創出も、皆様方と共に目指す所存です。皆様方のご協力とご鞭撻のもと、メンバー一同、精進してまいりたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

九州大学グローバルイノベーションセンター長

中島 寛

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